グラフを作成していて、思った通りの事が出来ない…という事はよくあると思います。
使いこなすには、数多く使うしか方法がありません。
ただ、発表用スライドの作成中や論文執筆中にこれらの経験を積むのも大変な話です。
そこで、私が知りうる「グラフの設定」を挙げてみたいと思います。
グラフを作成していて、一番「どうにかしたい」と思うのが、いつも「軸」に関する事でした。
- データを入力したら、なぜか表示される順番が逆になっている
- 目盛りの間隔や最大値・最小値が思うとおりに設定されない
- 文字が小さくて読みづらい
こういう場合のそれぞれの設定についてお伝えします。
A)データを入力したら、なぜか表示される順番が逆になっている
これは縦軸に多い悩みです。下図がまさにその状態ですね。
データを入力するExcelシートは、カテゴリ1~4までが上から順に並んでいます。
グラフでも同じ並びになる…と思いがちですが、このまま入力するとExcelシートの下に見えるグラフのように、なぜかカテゴリ4が一番上に来て、カテゴリ1が一番下。
どうにか順番通りに表示させたくて、Excelシートの順番を入れ替えようとすると入力ミスが頻発…目も当てられません。
これを解決するには、「軸の書式設定」を用います。
次の図のように、先ずは変更や設定したいところをアクティブ(左クリックでその箇所を1クリック)にします。すると、他の箇所を左クリックしない限りはこの場所についての操作になる…というのはご存知の通りです。
この状態で右クリックすると次のような状態になるので、「軸の書式設定」を選びましょう。
すると、画面の右側に書式設定に関する項目が表示されます。
次の画像はすでに設定を終えているので、グラフの縦軸が希望通りにカテゴリ1→カテゴリ2…と並んでいますね。
設定の詳細は次の通りです。
- 画面右側の「軸の書式設定」で、縦棒グラフのアイコンをクリック。
- 「軸のオプション」のテキストをクリック
- 「軸位置」にある「軸を反転する」にチェックを入れる
これでOKです。
B)目盛りの間隔や最大値・最小値が思うとおりに設定されない
例えば「データの最大値が68だったので、横軸を0~70の範囲で表示させたい」と思っても、自動で表示される設定のままだと「0~100」までの範囲になってイメージと違う…そんなこと、ありませんか?
次の画像を確認してください。
- Aと同様に、まずは設定・修正したい横軸をアクティブにします。
- 右クリックして、「軸の書式設定」を選択します。
- 縦棒グラフのアイコンをクリック
- 「軸のオプション」の「境界値」の「最大値」を、グラフの上限にしたい数値に設定
これで、グラフの範囲が最大70になっている横棒グラフが出来ました。
なお、最小値を変更すれば、例えば表示域が30~70のグラフも作成可能です。
C)文字が小さくて読みづらい
例えば凡例や軸目盛の文字が挙げられますね。この項目をアクティブにして、枠が表示されるので枠を大きくしよう…としても、文字の大きさが変わらなかったなど。
これは、今までよりも設定は簡単です。今回は凡例にしてみましょう。
- 変更したい箇所「凡例」をアクティブにします。
- フォントの項目で文字サイズを希望の数値に設定する。
これだけです。