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図表作成の前提

ポスター発表でも口頭発表でも、殆どの発表で図表がないものは見たことがありません。

図表は、視覚的に理解を促すため、時間やスペースを節約するために用いられます。

このような図を、「全体で179の回答があり、うち119回答を得た薬局勤務薬剤師では、30代が最も多く●名(●%)であり、次いで~」とまるで要旨のように全部文字で説明していたら…誰も読む気になりませんよね。

 

しかし、グラフや表も適材適所です。

例えば、上のグラフのように15項目ある要因を円グラフにして、はたして見やすいかどうか。答えはNOですね。

ということで、図表について過去に教わった内容を記します。

 

先ず、どの図表であっても必ず n数(回答者数、全数etc)を表示しましょう。

そのグラフは、何人が答えてその結果となったのか、それが分からなければ多いのか少ないのかすら判断できない場合があります。

 

次に、PowerpointやEXCELで図表を作成することが多いと思いますが、2Dでも表示できるグラフを3Dで表示する行為はあくまで自己満足であって、必ずしも読み手に歓迎される表現ではないこともご理解下さい。

一見見栄えが良くなる気がしますが、特に口頭発表では限られた時間の中で、参加者に効率よく視覚的に理解して頂く必要があります。3Dというのは見れば分かるし、遠近法で手前が擬似的に大きく見えることも当たり前ですが皆が分かっています。それでも「あ、3Dのグラフだ」と思わせられるその一瞬が勿体無いのです。また、発表を見慣れない人は更に時間を要するか、最悪の場合勘違いして理解してしまう恐れがあります。

どうしても3Dのグラフを使いたい場合は、学会発表ではなくご自身が演者として話をする勉強会・講習会等で行うべきです。

もちろんですが、3Dでなければ表示できないグラフは別です。

 


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