あくまで私個人の…という表現は使いすぎというくらい使っていますが、これも私のやり方です。
アンケートで、複数選択の設問をする時のコツです。
アンケートの回答期限が来たら、恐らくEXCELで開いて集計作業を行うことになると思います。
複数選択の設問だと、1つのセルに選択した回答が全てカンマで繋がって収納されます。
私は「フィルター」機能の「テキストフィルター」-「指定の値を含む」を使って集計しますが、これを正確に使えるかどうかが設問設定時にかかってきます。
「指定の値を含む」でフィルターを掛けると、その列のセルに指定した文字や記号、英数字を含むレコード(データの数、行と解釈しても良い)が集計されます。
例を挙げましょう。
アンケートの設問で、次の選択肢を用意して複数回答としたとします。
- 薬局職員には笑顔があった方が良い
- 薬局には花があった方が良い
- Assessmentを行うため、複数の薬局薬剤師で協議すべきだ
- 無理やり英語を使うために傘をUMBRELLAと言わないほうが患者に優しい
…ありえない設定ですが、許してください。
さて、この設問で「薬局には花があった方が良い」を選んだ人をカウントするため、「薬局」という単語を指定して「指定の値を含む」でフィルターを掛けたとします。
すると、フィルターの結果には、「薬局には花があった方が良い」だけでなく「薬局職員には笑顔があった方が良い」と「Assessmentを行うため、複数の薬局薬剤師で協議すべきだ」を選んだ人も含まれてしまいます。
選択肢が長文になるほど、このリスクは避けられません。他の選択肢と重複しない単語、または単一の文字を指定しなければ誤った結果を導いてしまうからです。
では、次のようにしたらどうでしょう?
- A 薬局職員には笑顔があった方が良い
- B 薬局には花があった方が良い
- C Assessmentを行うため、複数の薬局薬剤師で協議すべきだ
- D 無理やり英語を使うために傘をUMBRELLAと言わないほうが患者に優しい
…惜しい。非常に惜しいです。
方向は間違っていませんが、もうひと工夫が必要ですね。なぜなら、「B 薬局には花があった方が良い」を選んだ人だけをカウントしたい時、「B」を指定の値としてしまうと、「D 無理やり英語を使うために傘をUMBRELLAと言わないほうが患者に優しい」もカウントされてしまいます。UMBRELLAに「B」が含まれるからです。
小文字・大文字の区別をする方法もありますが、設定画面で毎回チェックを入れる必要があり、うっかり忘れてしまったら、全ての結果が狂うことになるので一からやり直しになります。
ということで、私は「A)」というように記号を必ず加えます。
そして、検索する値として「A)」と必ず記号まで含めて指定します。
これで、誤った結果を導く可能性が格段に低くなります。
以上から、私が考える理想の項目設定は、次のようになります。
- A)薬局職員には笑顔があった方が良い
- B)薬局には花があった方が良い
- C)Assessmentを行うため、複数の薬局薬剤師で協議すべきだ
- D) 無理やり英語を使うために傘をUMBRELLAと言わないほうが患者に優しい